注文住宅 用語集あ行
あ
RC造(同義:RC、RC工法)
鉄筋コンクリート造のこと。鉄筋をコンクリートで被覆した構造で、引っ張り力を鉄筋が負担し、圧縮力をコンクリートが負担する。熱に強く、耐火構造をつくることができる。一般的には大規模な建築に用いられ、住宅建築に使用されることは稀。
IHクッキングヒーター
電磁誘導加熱式の調理器具。電磁力の働きで鍋の底に電流を生じさせ、直接鍋を発熱させる仕組みになっているため、幅射熱がなく高い熱効率と安全性を確保できる。天板が平らなため掃除もしやすく、近年では人気が高い。
アイランドキッチン
調理台やシンクの一部または全部を、壁面から離しキッチンの中央に配置したもの。作業場所が広いため大人数での調理に適し、また開放的なキッチンを演出する。しかし、アイランドキッチンを置くには広いスペースが必要。
アイレベル収納
キッチンなどにおいて、目の高さにある収納スペース。
上がり框
玄関や勝手口などの上がり口に取り付けられた横木のこと。ケヤキなどの木目の美しい材料や、マンションなどでは人工大理石や御影石などを主に使う。
アクティブソーラー
機器や設備を利用して自然の力(風・太陽光など)を住まいの空調や給湯に利用するシステムのこと。省エネルギー目的とし、また機器設備設置の初期投資費用を数年から数十年で回収できることから、近年では注目を浴びている。
上げ下げ窓
ガラス戸を縦枠の溝に沿って上下にスライドさせて開閉する窓のこと。上下2枚とも動くダブルハングと片方だけ動くタイプがある。通気調節などに適している。
足元温風器
キッチンの流し台や洗面室の洗面台の下に収めた暖房器具のこと。足元から温風が吹いてくるので、冬や早朝などの足の冷えに効果的。電気やガス、温水タイプがある。
足元灯
安全を確保するために、廊下や階段、寝室などの足元に設置する常夜灯。
頭金
住宅の購入代金のうち現金で支払う分のこと。契約時に支払う手付金とは意味が異なるので注意が必要。頭金の金額は住宅ローンの融資可能額によって異なる。購入代金の100%で融資可能な場合は、必ずしも頭金を用意する必要はない。
アティック
▶︎ロフト参照
アフターサービス
住宅を売った後に、住宅会社や仲介会社が構造や設備の保守点検、修繕などの便宜を図ること。保証期間を設け、期間中は無料で対応する会社が多い。
アプローチ
敷地の入り口から玄関までの通路およびその周辺のこと。敷石やレンガなど置いて、建物までの道のりを整える。
雨仕舞い
雨水が建物の内部に侵入したり漏ったりするのを防ぐこと。または防ぐ施工方法のこと。
雨戸
窓の外側に取り付けられる戸のこと。主に雨風を防ぐことを目的としているが、防犯や防火の点でも有効。近年ではシャッター式や電動開閉式の雨戸が人気。
雨樋
屋根を流れる雨水を軒先に集め、地下や下水まで導いて排水する部材。溝型や管状が多く、銅板や亜鉛鉄版、カラー鉄版、硬質塩化ビニルなどでつくられている。
網入りガラス
防犯や防火のため、ガラスの内部に金属の網が埋め込まれたガラス。
アメニティ
居住における快適さ、便利さのこと。単に部屋や設備の機能だけでなく、社会的な条件なども踏まえた生活環境全般の快適性を示す。
合わせガラス
▶︎複層ガラス参照
アンカーボルト
構造物とコンクリート基礎を定着させるために基礎に埋め込んで用いるボルトのこと。風圧や地震などで建物が基礎から外れるのを防ぐ。
あんどん部屋
直接外気に接する開口部がなく、建築基準法上、居室として認められていない部屋のこと。納戸やサービスルームなどに利用される。
い
犬走り
建物の外周地面を、50cm程度の幅でコンクリートで固めた部分のこと。雨水によって基礎部分が濡れたり、汚れが建物に跳ねるのを防ぐ役割を果たす。
違法建築
建築基準法などの法律や条例の規定に違反している建物のこと。手続きなどに違反している場合と、建築物自体が違反している場合がある。建築時に合法であっても、増改築や修繕などで違法な状態になった場合は違法建築になる。
入母屋
上部が二方に勾配し、下部が四方へ勾配する屋根の形式。日本の伝統的な農家や寺院などに多く見られる。
インスペクション
建物の良し悪しを建築士などの専門家によって調査すること。欠陥や耐震偽装などがないかを検査、点検する。昨今では、中古住宅の売買の際だけでなく、新築住宅でも依頼する施主が増えている。
インナーテラス
リビングなどの屋内の一部の床をタイル貼りにして、植物を飾るなどテラスのように使用するスタイルのこと。
う
ウォークイン・クローゼット
人が出入りできる、部屋のような大型収納スペースのこと。ハンガーパイプやシステム収納が備え付けられ、主に衣類を収納する為に使用される。
ウォールキャビネット
壁面に取り付ける吊り戸棚のこと。
内断熱
外壁や屋根などの建物の外周部分を断熱する際に壁の中などの躯体内野隙間に断熱材を充填する方法。低コストでどんな断熱材も使用することができるが、隙間ができやすいのが難点。
打ちっ放し
RC構造で、コンクリートを打ち込んだ面をそのまま仕上げ面とすること。クロスやサイディングなどを貼らず、無機質な印象にする。
ウッドデッキ
居間や食堂などの前庭に木材を組んでつくられた板張りの甲板のこと。リビングと一体化させアウトドアリビングとして利用されることが多い。屋外に設置されるため、防腐処理された木材を使用する。
埋め込み式浴槽
▶︎落とし込み浴槽参照
え
エアーサイクルシステム
通風を工夫した省エネ型住宅の一つ。壁の間に隙間を設け、夏は床下の冷たい冷気を、冬は屋根裏や日当りの良い側の暖かい空気を循環させ、温度調節するように設計された住宅。
ALC
軽量気泡コンクリートのこと。板状にしたものをALC板またはALCパネルといい、主に鉄骨造の内外壁・屋根・床などに使われる。計量で施工、加工が容易で、また断熱性、耐火性も高い。
液状化現象
水が飽和している緩い砂地盤が、地震などによる水圧の急激な上昇により液状になる現象。埋め立て地などで発生することが多い。
エクステリア
建物外部の設備のこと。門、扉、塀、物置、カーポート、フェンスなどを指す。
S造
鉄骨造のこと。強度が強く、耐久性、耐震性にすぐれている。鉄筋コンクリート造よりも建設費が安い。しかし、酸化による錆の発生や、耐火性に欠点がある。
SRC造
鉄骨鉄筋コンクリート造のこと。柱や梁などの鉄骨部材をコンクリートで被覆した強力な構造。柱や梁の寸法が大きくなるので個人住宅に用いられることは稀で、主に高層建築に多く用いられる。
LD
リビングダイニングのこと。居間と食堂の間に仕切りがなく一室になっているもの。また、居間と食堂だけだなく、キッチンも一つにまとまっているものをLDKという。
縁甲板
床張り用の幅の狭い板のこと。元来日本建築の縁側などに使われていることからこの名前がついた。両側面に凸凹の加工をし、床用のほかにも壁や天井などにも使われている。
エントランス
建物の出入り口部分のこと。
塩ビ管
塩化ビニル樹脂でつくられた管のこと。耐水性にすぐれていることから、上下水道用のパイプや電線被覆などに用いられる。また、塩化ビニル樹脂つくられたシートは水回りなどの床材として使われる。
お
追い炊き
浴槽の湯が冷めたときに沸かすことができる機能。高温差し湯式や、循環式がある。
大壁
柱を内側からも外側からも見えないようにする壁面内に収める構造。一般的に洋風の部屋の壁に用いられる。
OS
オイルステンのこと。油性の染料をボイル油、乾性油に溶かしたもの。浸透性の塗料なので木の素材や木目などをそのまま生かせる着色剤として多用されている。ワニスやラッカーの下塗り材としても使用されている。
横架材
建物の骨組みで、横に架け渡された構造材。梁、桁、棟木、母屋、胴差、土間など。
オートバス
スイッチや遠隔操作で浴槽の状態を設定できるもの。一定量の湯を浴槽に張ったり、保温や追い炊きをする機能がある。
大引き
床組みで、根太を受ける角材のこと。
オープンキッチン
ダイニングやリビングとひとつながりになっている キッチン。開放感があり部屋が広く見えるが、調理 の音やニオイ、煙が広がってしまいやすいため、対 処が必要。
オール電化システム
冷暖房や給湯、調理設備などにガスを使用せず、住 宅内のすべての熱源を電気としたシステム。火災の 心配がないため安全性が高く、室内の空気も清浄に保てることから、集合住宅や高齢者向けの住宅に利 用されることが多い。
落とし込み浴槽 (同義:埋め込み式浴槽)
浴室の床面に埋め込んだ浴槽のこと。床面から浴槽 の縁までの立ち上がりの高さは35 ㎝ 45 ㎝程度が一 般的にまたぎやすいとされている。
踊り場
階段の途中に設けられる、平坦なスペースのこと。 転落防止に役立ち、お年寄りや子どもに安全。小休 止スペースや、曲がり階段では方向転換の意図で設 置されることもある。
親子ドア
玄関などの大きなドアにおいて、大小サイズの観音開きになっているもの。普段は大きいドアのみ開閉 いやすいため、必要に応じて小さなドアを開け、開口部をより 大きく使用できるようにする。
折り戸
蝶番で連結され、開いたときに折りたためるよう になっている戸のこと。狭い範囲で大きく開放できるので、浴室やクローゼットの開口部に使用されることが多い。