注文住宅 用語集か行


カーポート
柱と屋根だけでつくられた駐車スペースのこと。ま た、屋根のない駐車スペースをカーポートに含む場 合もある。上屋があるものはガレージ、または車庫 と呼ばれる。

開口部
建物の壁や屋根などに設けられた、穴(窓や出入り 口)のこと。採光、換気、通風、通行、眺望などの 役割を果たす。主に開閉可能な窓や出入り口を指す が、はめ殺し窓のように、ガラスが埋め込まれ開閉 ができない窓も開口部と呼ばれることがある。

外構
門扉、フェンス、アプローチなど、建物の外回りの 設備の総称のこと。

外装材
建物の屋根や外壁など、外部との仕切りとなる部材 のこと。石、タイル、塗装などさまざまな種類があ るが、紫外線や風雨にさらされる部材なので、いずれも耐久性、耐水性、耐候性にすぐれた材料が外装 材として用いられる。

階高
建物の各階の高さのこと。高さは構造部を基準とし 床高から上階の床高までを指す。

カウンターキッチン
→対面キッチン参照

カウンタートップ(同義:ワークトップ、天板)
キッチンにある作業台(調理台)のこと。流しの左 右にあるのが一般的。

瑕疵担保責任
売買,請負などの際、その対象となるものに瑕疵(欠 陥)がある場合に、売主が買主に対して責任を負う こと。権利者には、損害賠償権や、契約解除権が認 められる。契約時に瑕疵が認識されず、売買契約後 に発覚した場合にも同等の権利をもつ。 新築住宅については、「住宅品質確保促進法」により構造耐力上主要な部分と、風雨の防水に関わる部分 の瑕疵について、売主は10年間無償で修理などを請 け負う責任が義務付けられている。

家事動線
料理、洗濯、掃除などの家事を行う際の人の動きを 追った線のこと。家事動線を短くすることで、家事 の効率化を図ることができる。

型板ガラス
表面に凸凹の加工が施された光は通すが視線は遮 るガラスのこと。浴室や脱衣洗面室、便所などの窓 ガラスとして使用される。

片流れ
一方向に勾配をとっている屋根の形状のこと。一枚 で最もシンプルな形のため、雨漏りしにくい。片勾框架 配ともいう。

可動間仕切り
移動可能な簡易的な壁のこと。間仕切りを開ければ 広い空間を確保でき、閉めれば部屋が独立するので、 用途に応じて使い分けることができる。家族構成の 変化に対応するために子ども部屋に設けたり、来客 時に対応するためにLDKに設けたりする。

矩計図
建物の全体像を、高さを中心に図示した垂直断面図 のこと。下地材から仕上げ材まで、各部材の寸法や 材料名が細かく記されている。

壁構造
柱や梁を使わずに、壁だけで建物全体を支える構造 のこと。床と壁が接合されるため強固な構造となる が、壁自体が構造上重要な役割を果たすため、在来 工法に比べて開口部の取り方が限定されやすい。


床の間や玄関など、段差のある床の端に取り付ける 化粧用の横木のこと。また、窓や扉本体、障子など の周囲の細長い枠も框と呼ぶ。畳については、畳縁を付けていない短いほうの辺を框と呼ぶ。

鴨居
和室の障子や襖など、引き戸の上部に設ける、溝を 彫った横木のこと。下部にある同じように溝を彫っ た横木を敷居という。

ガラスブロック
中が空洞になった、直方体または立方体に形成され た箱状のガラスのこと。内部の空洞には低圧の空気 が入っているため、遮音性、断熱性にすぐれている。 採光のために開口部に設けられたり、インテリアと して使用されることも多い。

ガラリ
羽根板を隙間を開けて平行に並べて取り付けたも の 視線を遮り、通風を確保できるため、換気が必 要な洗面所や浴室、クローゼットなどの扉に用いら れることが多い。

カラン
水道の蛇口のこと。

間接照明
照明の光を直接作業面に当てず、光源を壁や天井に 反射させる方法。照度は低くなるが、光がソフトに なるため、柔らかい雰囲気を演出できる。

乾燥材
自然乾燥または人口乾燥により、含水率18 %以下に まで乾燥させた木材のこと。木材は乾燥収縮するた め、十分に乾燥させていないと住宅の変形(反り ねじれ、曲がり)が生じる。


基礎
建物の荷重を地盤に伝えるための脚部。住宅の場合、 T字を逆さまにした形の「布基礎」、または床面全 体にコンクリートを打った「べた基礎」が一般的。 それ以外にも、「独立基礎」や「杭基礎」などがある。

基礎パッキン工法
床下換気のために、基礎と土台の間に隙間を設け専 用のパッキンを挟み込む工法。基礎自体に換気口を 設ける一般の床下換気口に比べ、1 . 5S2倍ほど の換気能力をもっているため、建物の耐久性を向上 させる。

北側斜線制限
北側の隣地への日照を考慮し定められた高さの制 限。真北方向に対して測った隣地境界の距離によっ て一定の高さまたは勾配を設定している。

キッチンパネル
キッチンの前に貼る壁材のこと。従来からタイルや ホーローが一般的に使われるが、タイルは目地が汚 れやすく掃除が大変なため、近年ではホーローやス テンレスが人気。

狭小住宅
狭い敷地に建てられた、床面積の少ない住宅のこと。 単に狭いというだけでなく、少ない床面積を最大限 有効利用できるよう工夫されている。

強制換気
送風機などの機械を使用して行う換気のこと。

切妻
屋根の形状の一つで、棟から両側に斜面となった形 の屋根。日本では最も一般的な屋根形状。比較的ロー コストでの施工が可能。


駆体
柱、梁、床など、建物の主要な構造部分のこと。

クッションフロア
中間層に発泡プラスチックやフェルトなどを挟んだ、クッション性のあるビニル系床シート。耐水性、 耐久性にすぐれ、キッチンや洗面室、トイレなどの 水回りに使用されることが多い。中性洗剤などで簡 単に清掃でき、また安価であることが特徴。

グラスウール
ガラスを繊維状にしたもの。繊維の間に大量の空気 が含まれ、断熱材や吸音材として使用される。

クラック
ひび割れ、亀裂のこと。

グルニエ →ロフト参照

クローズドキッチン
リビングやダイニングと一体になっておらず、独立 した一つの部屋になっているキッチン。来客時など にも音や臭気を気にせず家事ができるのが特徴。独 立型キッチンとも呼ぶ。

クローゼット
収納スペースのこと。広い意味では和室の押し入れ もクローゼットに含まれる。洋室の場合、ハンガー パイプなどが取り付けられ、主に衣類用の収納ス ペースになっていることが多い。

クロス
天井や壁に貼る内装材のこと。ビニールや和紙、布 など、近年ではさまざまな素材の商品がある。壁に 貼るクロスのことを壁紙と呼ぶこともある。


蹴上げ 階段の一段の高さのこと。建築基準法では、住居内 での蹴上げは23 ㎝以下と決められている。

珪藻土
藻類(植物プランクトン)の死骸が海底や湖底に積 もって化石化した粘土状の土。保温、断熱、防露、 調湿、遮音、脱臭などの機能をもっているため、快 適で体に優しい健康素材として注目されている。自然素材なので環境にも良い。

化粧合板
合板の表面に仕上げ材として何らかの加工を施したもの。印刷紙を貼ったプリント合板や、薄い木材を 貼り付けた天然木化粧合板などがある。住宅では内 装の仕上げ用や家具用として使われることが多い。

欠陥住宅
設計や施工段階のミス、手抜き工事などで、通常備 えていなければならない性能や安全性が欠如していたり、そのために危険が生じている住宅のこと。例 として、雨漏り、亀裂、傾斜などがある。

結露
空気中に含まれている水分が、住宅の壁やガラスな ど冷たい部分に触れて水滴になること。壁などの表 面に水滴が付くことを「表面結露」、壁内部で水滴が発生することを「内部結露」という。結露は木材 を腐らせる原因となり、建物の耐久性を劣らせる。

建築確認
建物の建築計画が建築基準法にのっとっているか を着工前に確認すること。自治体の建築主事または 民間の指定確認検査機関が申請された内容について 審査する。 建築基準法 建築物の敷地、構造、設備、用途に関する最低の基 準を定めた法律。昭和25年に制定されて以来、平成 12年の大改正, 15年7月にシックハウス症候群に関 する規制、19年6月に構造計算審査規制に関する規 制の追加と社会背景に合わせて改正が行われている。

建築面積
建築物が建っている面積のことで、一般的には1階 の床面積となることが多い。しかし、1階よりも2 階が跳ね出した形状の建物の場合、飛び出した部分 を真上から見たときの水平投影面積も含まれる。ま た、1m以上飛び出したバルコニーや庇は1m差 し引いた部分を面積に含める。

建ぺい率
敷地面積に対する建築面積の割合のこと。安全性や 快適性を考慮し、建築基準法によって敷地ごとの建 ぺい率の制限が定められている。例えば、109m の敷地で建ぺい率60 %の場合、建築面積が60 ㎡を超 えてはいけない。


高規格住宅
寸法·耐久性などについてすぐれた水準を有する住 宅として住宅金融公庫が認めた住宅のこと。

高気密·高断熱住宅
快適性のために、気密性、断熱性を高めた住宅。熱 や空気の出入りを最小限に抑えるため、省エネル ギー効果があるが、一方で換気システムの導入が不可欠となる。

勾配天井
室内において天井が水平ではなく勾配をもっている もの。屋根形状によってやむを得ず勾配をもたせる場合や、室内空間を広く見せたい場合などに取り入 れられる。 また、浴室では勾配天井を用いることによって水滴 が天井から壁につたい、水滴が直接落ちるのを防ぐ。

剛床工法
2階や3階に床を張る際、構造用パネルや構造用合 板を直接梁や根太に張る工法。水平力に対する耐性 が強くなり、一般の在来工法に比べ、約4倍の剛性 がある。

構造材
柱、梁、外壁、屋根、床など、建物を支える構造体 となる材料のこと。構造材が腐ったり割れたりする と、直接建物の倒壊の危険性が生じるため、部材を 選ぶ際は厳正な選択が必要。

構造用合板
構造耐力上主要な部分に使えるように強度を強めた 合板のこと。合板とは、通称ベニヤ板と呼ばれ、薄 い単板を奇数枚、繊維方向が交差するように張り重 ねたもののこと。構造用合板は、木造住宅の壁や床、 屋根の下地材として使用される。

コートハウス
中庭(コート)を中心に取り囲むようにして建てら れた住宅のこと。狭い敷地でもプライバシーを守り ながら戸外空間を設けることができ、都市型住宅に 良く取り入れられる。

腰高窓
壁面の、腰の高さ(床上80 S 100 ㎝程度)から 上に取り付けられた窓のこと。掃き出し窓を付けら れない場所に換気のために取り付ける場合や、家具 や日照の計画上壁面を確保する必要がある場所など に設けられる。

小屋組
屋根の荷重を柱や梁に伝える骨組みのこと。

コルクタイル コルク樫の樹皮を加工し、30 ㎝角程度のタイル状に圧縮成形した内装材のこと。吸音性、断熱性にすぐ れ、住宅では壁や床材として用いられる。また、弾力性があるので、子ども部屋の床などに使用される ことも多い。

混構造
一つの建物の中で、鉄骨造、木造、コンクリート造 などの異なる2つ以上の構造方式を併用して建てる 方式。例えば1階部分をコンクリート造、2階部分を木造で建てるなど 。

コンサバトリー
→サンルーム参照。