注文住宅 用語集さ行


サービスヤード
キッチンに通じる屋外の家事スペースのこと。ゴミ の一時保管や、洗濯物干し場として利用されること が多い。

サービスルーム
→納戸参照

採光
建物の屋内に自然光を採り入れること。建築基準法 では、部屋の面積に応じて採光のための開口部の最 小面積を定めている。

サイディング
建物の外壁に張る工業製品化された板材の総称。セメントやセラミック、金属などを使って工場生産さ れるので、タイルやレンガを細かく貼るよりも手間や費用がかからない。最近では耐久性や耐候性を高 めたものや、汚れを落としやすくしたものなど、さ まざまな商品が市場に出ている。

在来工法(同義:木造軸組工法)
日本で最も伝統的かつ一般的な木造の建築方式で、 柱、梁、桁、筋交いなどの軸組で建物を支える構造。 コスト、プランともに柔軟性が高く、さまざまなス タイルに合わせて施工することができる一方、職人の技術によって仕上がりに差が出やすい。「木造軸 組工法」とも呼ぶ。

サニタリー
トイレ、洗面所、浴室などの、衛生のための水回り 設備をもつ空間のこと。サニタリーとは本来「衛生 的な」という意味をもつため、水回りでもキッチン は含まない。

三路スイッチ
1つの照明器具を、2カ所から点滅できるスイッチ のこと。階段の上下や廊下の両端などに取り付けら れる。

サンルーム(同義:コンサバトリー) 壁や屋根をガラスでつくるなどして、自然光を最大 限に採り入れた部屋のこと。温室や日光浴に使われ ることが多い。


シーリング
天井に直に取り付ける照明のこと。ぶら下がり式の ものよりも部屋全体を均等に照らすことができ、空 間を広く見せる効果がある。

敷居
和室の障子や襖など、引き戸の下部に設ける、溝を 彫った横木のこと。上部にある同じように溝を彫っ た横木を鴨居という。

軸組
土台、柱、梁、筋交い、桁で構成する、建物の骨組 みのこと。

仕口
2つ以上の構造部材が接合されている場所、またはその接合方法のことを指す。日本の伝統的な在来工 法ではさまざまな加工形状の仕口があり、負荷のか 仕口があり、負苛り? かり具合によって使い分けられてきた。近年では、 仕口部分を金物で補強することも多い。

システムキッチン
キッチンにおける流し台、調理台、レンジ、調理道 具、食品や食器の収納などの寸法や機能をシステム 化したもの。キッチンの空間に合わせて自由に組み 合わせることができ、また、規格が統一されている ため一体感のあるインテリア計画が可能。

システムパス
→ユニットバス参照

自然換気
自然の力で建物内の換気を行うこと。風圧による風 力換気と、室内の温度差を利用した重力換気がある。

地鎮祭
建物を建てる前に、敷地の守護神をまつって鎮め、 敷地の安定と工事の無事を祈願する儀式。

漆喰
消石灰を主原料とし、これに水、砂、麻糸などの繊 維を膠着剤と一緒に練り混ぜたもの。左官材として、 塗り壁や屋根瓦に用いられる。防火性、調湿性が高 いため、体に優しい自然素材として親しまれている。

シックハウス症候群
住宅の材料に含まれる化学物質によって室内の空気 が汚染され、目がチカチカしたりめまいや頭痛、皮膚障害などの健康障害が起こること。ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性の有機化合物(VOC) が主な原因とされる。

自動スイッチ照明
人の動きをセンサーでキャッチし、自動で点滅する 照明のこと。夜間の廊下やトイレなどに便利。

地窓
床面に接した窓のこと。和室で使われることが多い。 対角線方向に向き合う窓を設けることによって、重力換気(自然換気)に有効になる。

遮音床(同義:遮音フローリング)
床への衝撃音を軽減する目的で、遮音材を組み込ん でつくられた床のこと。表面が柔らかく、フカフカ した感触がある。二世帯住宅の上階などに有効。

斜線制限
周辺環境への影響を考え、建物の形状を一定の勾配 面によって制限すること。隣地の日照を確保するための「隣地斜線制限」、道路への通風や日照、解放 感などを確保するための「道路斜線制限」、住居専 用地域において北側に接する敷地の環境を保護する ための「北側斜線制限」がある。

集成材
厚さ25 50 ㎜程度に製材された板や角材などを乾燥 し、繊維方向を揃えて接着剤で張り合わせたもの。 天然の無垢材に比べ寸法の安定性があり、また湾曲 した部材などもつ くることができる。 製材の際、節や割 れ目などを取り除 くため、強度や耐 久性の面でも天然 材に勝る。

省エネルギー住宅
断熱性、気密性を高めることで、冷暖房に使用する エネルギーの消費を少なくした住宅のこと。断熱 サッシを使用したり、通風に工夫をしたりする。

仕様書
仕上げ材や施工の仕方など、図面だけでは表現でき ない事項を、数値や文章でわかりやすく表示した書 類のこと。

上棟式 (同義:棟上げ、建前)
工事の途中で、棟木を上げるときに行われる儀式の こと。棟上げまでの工事が無事に済んだことを土地の神様に感謝し、また竣工までの無事を祈願する。

真壁
日本の伝統的な仕上 げ方法で、柱と柱の 間に壁を納める方 式。和室では真壁と 塗り壁で仕上げるこ とが多い。主が直接 空気に触れるため防 腐効果があるが、筋交いを入れにくいの が難点。

人感センサー
赤外線などのセンサーで人の動きを感知し、自動で 運転する装置のこと。玄関ポーチや廊下の照明、換 気扇などに用いられる。

人工大理石
アクリルやポリエステルなどの合成樹脂と無機微粒 子によってつくられた、大理石調の素材のこと。天然の大理石よりも安く、耐水性もあるので、キッチ ンのワークトップや浴槽、化粧台の天板などに用いられる。 大理石を粉砕して再形成する「人造大理石」(テラ ゾー)とは異なる。


スカイライト
→天窓参照

スキップフロア
中二階など、半階ずつ高さをずらした形で配置され ているフロア構成のこと。上下の空間を一体にし解放感をもたせたり、動線を短くすることが可能。マ ンションなどの集合住宅では、エレベーターの停止 階が1階 2階おきになっているものもスキップフ ロア方式と呼ぶ。

筋交い
軸組構造の建築で、柱と柱の間に対角線上に取り付 けられる補強材のこと。地震や台風などの横からの 力に対して、ねじれを防ぎ強度を確保する。片側方 向に取り付ける「片筋交い」と、たすき状に取り付 ける「たすき掛け」がある。
スペアルーム
→納戸参照

スラブ
直訳すると石板のことだが、一般的には鉄筋コンク リート造の構造床のこと。大梁や小梁と一体化して つくられることが多い。スラブの厚さは20 ㎜以上が 理想とされ、厚さに比例して遮音性が高くなる。

スレート
内外装または屋根葺きの薄い板状の材料。不燃性、 耐水性、耐久性、遮音断熱性、耐候性にすぐれてい る。天然スレートと人工のスレートがあるが、天然 のものは粘板岩が圧力で変質したもので、希少価値 が高く非常に高価なものになっている。

スロープ
人や車いす、自転車などが通りやすいようにつくら れた、傾斜した通路のこと。アプローチや玄関など の小規模な段差を解消するために用いられる。車い すで安全に昇降するためには、スロープの角度が13 分の1から15分の1必要。


石膏ボード(同義:プラスターボード)
石膏に骨材を混ぜて練り、平らな板状にされた建築 材料のこと。加工性、寸法安定性、遮音性、防火性 にすぐれ、壁や天井の内外装下地材に使用される。 現在、日本の住宅建築では最もポピュラーな建築材料の一つ。

背割り
芯のある木材の裏側に、中心ほどまで鋸目(鋸で引 いた溝)を入れること。木材を乾燥させる前に背割りを入れることで、化粧面(表面)にひび割れが生 じにくくなる。また、木材を芯まで効率的に乾燥さ せる効果もある。

セントラルヒーティング
集中式暖房システムのこと。建物内の一カ所に暖房 装置を設置し、パイプを通して各部屋に熱を送るシ ステム。各部屋の温度差が小さくなるため、結露も 少なくなる。しかし、大がかりな設置工事が必要な ため、導入コストが大幅にかかる。 洗髪洗面化粧台 ハンドシャワーや大型洗面ボールなど、洗髪ができ る機能をもった洗面化粧台のこと。機能性、デザイン性にもすぐれているため、近年では人気が高い。


ソーラーシステム
太陽熱を利用して、屋内の冷暖房や給湯を行うシス テムのこと。アクティブソーラーシステムとパッシ ブソーラーシステムがあり、アクティブソーラーシ ステムでは集熱器やパワーコンデイショナなどの大 がかりな装置でエネルギーを転換する一方、パッシ ブソーラーシステムでは人工的な装置を使わずに蓄 熱や空気循環などを活用する。

外断熱
建物全体を外側から覆うように断熱材を張る工法。 基礎から屋根まで建物全体を外側から覆うため、隙間ができにくく、また駆体が風雨に直接さらされな いため建物の耐久性も確保できる。ただし、内断熱 に比べコストが割高になる。